中国国際輸入博覧会(CIIE)に出展した感想

上海

こんにちは。Pino研です。

ワタクシ、仕事で中国に年1回行きます。その理由は、中国国際輸入博覧会(以下、CIIE)に出展しているからです。今回は、この展示会の話をしたいと思います。ちなみにワタクシ、第1回から自社ブースメンバーとして参加しております。

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そもそもCIIEとは?

このCIIEというのは、中国に製品を輸出している企業や、中国の輸入関連業者が出展するイベントです。ジャンルはほぼ全てを網羅しており、自動車から雑貨、食品までと広範囲にわたります。来場者は基本的には中国人のビジネスマンです。

ですので、中国以外に拠点を持つ企業が自社商品を出展し、中国人ビジネスマンがバイヤーとなって商談を行うというスタイルです。とはいえ、一般の来場者も非常に多いです。

第一回は2018年11月に上海で開催されました。第2回目も同じ季節、2019年11月に上海で開催されました。今後も、上海で開催されていきます。

開催地およびアクセス

開催地は、上海市の国家会展(National Convention & Exhibition Center)です。上海市地下鉄の2号線の終着駅にあります。

出発地:人民広場
人民広場駅は2号線ですので、そのまま徐涇東駅まで行くことができます。

出発地:上海火車駅
3号線で上海体育館方面へ。中山公園で2号線に乗り換えます。

基本的には、どこにいようと2号線の中山公園駅で乗り換えるのが最も良いアクセスになります。

入場まで

入場までですが、まず地下鉄「徐涇東駅」を降りて改札を出ると、ズラリと公安警察が警備しています。この展示会は、習近平や各国要人も訪れるので、テロ警戒の観点から非常に警備が厳重なのです。出口に進んでいくと、警備の都合上、出られる出口が制限されています。「こっちの出口じゃなくて、あっちの出口から出たいんだけど…」と言うと、無表情で「駄目だ」と言われます。

また、展示会用で予め渡されている顔写真入りネームタグもチェックされます。常に見張られている感覚に陥りますが、こっちが何もしなければ問題ありません。

そして、外に出て正面入口から入るのですが、ここでネームタグ内に入っているICカードと顔写真データを機械が自動で確認していきます。実際の精度は不明ですが、セキュリティに関する強い意志は感じます。

そのあとに手荷物のX線検査があります。空港の検査並に厳しいかと思ったら、別にそんな事はなく、あっさり終わりました。地下鉄の荷物検査もそうですが、よっぽどのもの(刃物、銃)が無い限り、通すと思います。

巨大な展示会場

国家会展は、東京ビッグサイトの4倍はあるでしょうか、とにかく巨大な建築物です。四つ葉のクローバーのようなレイアウトで、中心のホールからどこでもアクセスできるようにデザインされています。また、2階も同じような作りとなっており、ブース巡りをするのに便利です。とはいえ、そもそも広大な敷地ですので、なかなか大変です。

ちなみにここは地上ではなく2階の通路です。すご。

中国の勢いを感じる展示ブース

日本の展示会の場合、基本的に1ブースや2ブースで行い、大手でも4ブースとか6ブースですが、ここ中国ではそんなチマチマした事をやっていたら遅れをとってしまいます。この展示会では、6ブースくらいからが当たり前の状況です。1ブースなんて、端っこの端っこに追いやられています。大手は10ブース以上のスペースを全力で装飾していました。こういうのを目の当たりにすると、本当に中国は勢いのある国だなと感じます。もう日本ではこんな事は無理です。こういうのに慣れた中国の方が日本の展示会に来たら、「しょぼ…」と思うのでしょうか?

実際に出展して

ワタクシが参加したブースは、自分が勤めている日本法人と現地総代理店が協力して出展したブースです。今年は美容品がメインの会場で出展しました。我々のブースは、50㎡のブースなのですが、周囲の大手企業ブースが巨大なので、全く大きさを感じませんでした。

また、他のブースでは日本ブランドのブースも数多く、外国籍ブランドでは現状のところ日本ブランドが最も多いです。中には、セーラームーンをイメージキャラクターにした製品もありました。

各ブースとも、数多くの来場者から自分のブースに来てもらうため、様々な仕掛けを行っています。欧米人モデルの男女をブース前に立たせてマネキンにするところ、人気商品の特売を行うところ、インフルエンサーを呼んでセミナーを行うところ、ゲームコーナーを作るところ、どのブースも頑張っています。中には、ミス・●●を呼んでいる化粧品会社もいました。バックに流れる映像は、そのミス・●●が出演して、製品をアピールしています。

また、基本的に各ブースは天井を高くして、ダイナミックな作りをしています。2階建てのブースはありませんが、できる限り高くして華やかなブース作りを目指しています。

総予算は、場所代を含めて200万円を軽く超えるブースが当たり前の世界です。300万円で普通クラスでしょうか。日本と同じ感覚で行ったら完全に負けます。逆に、それだけ当たればデカいという事です。

調印ルーム

中国らしいと感じたのは、この調印ルームです。調印ルームとは、あたかもマスコミ総出で調印式が行われるような舞台を作った部屋です。実際にここで海外政府関係者と調印が行われましたが、私たちも申請すれば調印式を行う事ができます(費用は発生するでしょうが)。

今回、ワタクシもこの部屋を使う事になりました。スタッフの皆さんが、スクリーンに「○○株式会社&○○有限公司 調印式」といった文字をテンプレートに入れています。そのスクリーンの前においてあるテーブルに、調印式メンバーが座り、サインを行い、お互いに契約書を交換して握手を交わします。これを自社スタッフなどが撮影し、マーケティングに生かしていきます。

ちなみに、ワタクシの場合、サインした書類は簡素なものでした。中身が外から見えないので、白紙にサインでもいいと思います。

右側がワタクシですw

そして、もちろんマスコミはいませんので、壇上から見渡すと最前列でうちのスタッフが笑っている以外は誰もいません…w

こういう風に書くと、なんだそりゃですが、中国におけるマーケティングでは、こういう儀式が本当に重要とのことで、会社同士の繋がりを顧客にアピールするのには非常にいい手段のようです。

出展料について

出展料ですが、ワタクシの会社が出た場所では、1平方メートルあたり200ドルでした。最低9平方メートルからですので、最低価格は1,800ドルとなります。意外と安いです。アメリカの展示会は、この倍以上になります。ですが、9平方メートルのブースは端の端に追いやられ、誰も見てくれないでしょう。先ほども書きましたが、36平方メートル(日本でいえば4コマ分)でも小さいブース扱いなのがこのCIIEです。予算は潤沢にあったほうがいいでしょう。

注意点

ローカルの協力者がいた方がいいでしょう。海外出展者向けに情報が現地向けと同時に送られるないかもしれません。地下鉄出口で足止めを食らう欧米の出展者を今年も見ました。特に、初日は午前中は政府要人が来場するために毎年のことですが午前の入場は許可されません。また、初日は入れる人数が制限されています。出展者側といえど、それは同様です。ご注意ください。

トイレですが、男子トイレはきれいではありません。妙なにおいもします。トイレの紙があることも確認した方がいいでしょう。清掃のおじいさんがいますが、熱心に掃除しているとは思えません。

食事をする箇所は豊富にあります。独立型店舗や、フードコートの区画もあり、バラエティーに富んでいます。食べ歩きも楽しいでしょう。

喫煙について

当然ですが、展示ホール内は完全禁煙です。が、喫煙橋所は屋内の通路に豊富にありますので、愛煙家の方は安心してください。その代わり、嫌煙家の方は覚悟してください。一歩展示ホールを出ると、すぐにたばこの煙がやってきます。

まとめ

もう世界一巨大な展示会でしょうね。来場者もかなり多いですが、出展者もまた非常に多いです。とにかく他社よりも目立ち、足を止めてくれるような仕掛けが一番大事かと思います。ありがたいことに、日本の製品は一定の信頼がありますので、日本企業からの出店であるとわかるようにするもの一計かと思います。

とにかく、すべてが巨大。ボランティアや警備の人数も膨大です。これを見てしまうと、中国に逆らって経済活動をするのが愚の骨頂のように感じてしまいます。いろいろある国ですが、なんとかうまくやっていくしかないよなぁと骨身に感じます。

ここは会場中央、いわば軸にあたる場所です。ここでも毎回イベントが行われています。
会場の周りは夜景がキレイです。人工的ではありますが…

この記事が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

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